歯科治療におけるオゾンの利用

歯科医師は「できるだけ痛みなく、削らずに済み、安全な、患者さんにとっての負担が少ない治療」を目指しています。
こうした流れで注目されているのが、「歯科治療におけるオゾンの利用」です。

「オゾンの利用」と一言でいっても「何の目的で、どのようにオゾンを使うか」は異なるため、オゾンの利用用途に分けて説明します。

1.オゾンを利用して脱臭・除菌して院内を清潔に保つ

歯科医が苦手な患者さんの多くは「院内に入った時のニオイ」をあげています。もちろん、治療中に最低限のニオイが発生するのは仕方がありませんが、いつまでも歯科医院独特のニオイが残っているのは望ましくありません。

歯科医師や医院のスタッフが慣れている、あの歯科医院独特のニオイがどれだけ患者さんの足を遠ざけているか考えたことはありますか?

できるだけニオイを軽減する方が患者さんの不快感は少なくなりますし、院内で働くスタッフの方も快適に過ごすことが出来ます、そこで、オゾン発生器で院内の空気を脱臭します。

さらに、院内の空気中の菌も除菌できます、風を引いた方が来院した後は、院内の空気には風のウイルスが残りますが、これを除菌します。これは、患者さん、スタッフの院内感染の予防にも役立ちます。


2.オゾン噴射による虫歯治療・予防

オゾンが持つ除菌力、分解力を生かした治療方法です。医療器具の先端が歯を覆う形状になっており、これを歯にかぶせて高濃度のオゾンを噴射して、虫歯を治療するという方法です。また、同じ方法をまだ虫歯になっていない歯に用いる虫歯予防のための治療もあります。

この治療法の強みは、何といっても削らないことです。オゾンの強い除菌力を生かして、オゾンを噴霧し、虫歯菌を除菌するとるという方法です。そして、一か所あたりの治療が十数秒と極めて短時間で終わること、そして歯を削る金属の機会が入れない部分にも治療が可能となる点は、大きなメリットといえます。逆に、オゾンは歯の内部に浸透しないため、深いところにある虫歯の治療は行えません。


3.オゾン水を使った洗浄、予防

治療個所の洗浄、除菌に使う方法です。例えば、虫歯を治療するときにはオゾン噴霧、また歯を削るが、その後の洗浄時に用いるといった使用法になります。治療そのもので使うというよりは、補助的に用いるという方が適切でしょう。

必要な器具:オゾン歯科治療専用の器具

日本においては、オゾン歯科治療は認可がおりていないため、保険適用の対象外(自由診療)となります。上記2と3については、は1本あてりのオゾン歯科治療あたり数千円、という金額設定が一般的です。

なお、治療行為以外でオゾンが使われる例としては下記があります。


4.オゾン水を使った歯科治療器具の消毒・除菌

毎日多くの患者さんが来院する歯科医院では、器具を短時間に、かつ確実に消毒する必要があります。これを怠ると、ある患者さんが持っている菌を?な患者さんに移してしまいかねない、また、治療に携わるスタッフの安全性にも影響します。オゾンは塩素より殺菌力が強く、短時間で除菌が完了するため、器具の消毒・除菌に用いる例が増えています。

オゾン水の欠点は、30分もすると普通の水に還元されていまうことです。裏を返せば、環境に優しいという長所でもあり、塩素系の消毒薬の10倍以上の殺菌効果があるといわれています。しかも、うがいなどに使っても安全です。